必要なものと欲しいものの違いを伝えるには
どちらも大切にしながら、予算の中で何を優先するかを考えます。年齢だけで判断できると決めず、身近な例から話しましょう。
広告では、商品を持つと安心できる、仲間に入れるなどの気持ちに訴えることがあります。「欲しい」が「必要」に変わっていないか、一緒に確かめましょう。幼いころに区別を覚えたかどうかで、大人の支出が決まるわけではありません。必要性は暮らしの条件によっても変わります。
まずは、身近な言葉で
4〜6歳ごろの例: 「必要なものは、元気に安心して暮らすためにいるもの。欲しいものは、あるとうれしいものだよ」 食べ物、水、安心して眠れる場所、季節に合う服、学ぶためのものなどを例にします。新しいおもちゃや特別なお菓子などは、楽しみのための選択として話せます。医療や移動、連絡のために必要なものは、人によって異なります。
欲しいものが悪いわけではありません。両方に使う余裕がなければ、まず暮らしに必要な分を確保し、そのうえで楽しみを選ぶという考え方です。
買い物で分けてみる(4〜7歳ごろの例)
家族に必要な食品を一緒に選び、予算があれば楽しみのおやつも一つ選びます。アレルギーや食習慣に合わせ、買い物リストと合計額を確認しましょう。本人が選んだ理由を聞き、食事に必要な物を買う責任を子どもに負わせないようにします。
カードを分ける遊び(6〜9歳ごろの例)
水、お菓子、靴、自転車、ゲーム、教科書、上着、スマートフォン、歯科受診などを二十〜三十枚のカードに書きます。「必要」「欲しい」に加え、「場合による」も用意しましょう。寒い場所か、通学に必要かなど条件を変え、違う答えになる理由を話します。
1,000円の予算を考える(8〜11歳ごろの例)
架空の買い物リストと1,000円の予算で、何を選ぶか考えます。必要な物の代金を先に計算し、残りで楽しみの物を選んでみましょう。違う選択をしたら、どの支出が入らなくなるかを確かめます。実際の食事を買えなくして教える必要はありません。
買う前に少し待つ(10〜14歳ごろの例)
急ぎでない2,000円の買い物なら、欲しいものリストに書いて一日待つ方法があります。待った後も欲しいなら、残高やほかの目標と比べましょう。すべての買い物に同じ待ち時間を課す必要はなく、気持ちが変わる割合も決まっていません。
定期購入を見直す(14〜16歳ごろの例)
動画、ゲーム、音楽、アプリなどの契約を一覧にし、料金、更新日、使っているかを確認します。使わない契約をやめる場合は、解約条件やデータへの影響も確認しましょう。誰もが一定額を節約できるわけではなく、必要なサービスは残して構いません。
広告の伝え方を読み解く(12歳ごろからの例)
広告を一緒に見て、どんな気持ちに働きかけているか考えます。仲間外れへの不安、今だけという限定、商品の見せ方、広告であることの表示などを探しましょう。すぐ見抜けなくても責めず、分からない情報を確認する時間を取ります。
将来の選択にも使える考え方
必要な条件と、あるとうれしい条件を分けると、たとえば次のような選択を比較しやすくなります。将来の支出を保証するものではありません。
1.住まい 必要な広さ、場所、安全、家族の事情を整理し、より広い家のために増える費用と比べます。同じ部屋数が全員の正解ではありません。
2.車や移動手段 米国の仮の例で、50,000ドルのSUVと25,000ドルの中古車を比べても、安い方が必ず条件に合うとは限りません。安全、状態、維持費、移動の必要性を含めて考えます。
3.収入が増えたときの支出 収入が増えた分をすべて使う前に、生活の必要、楽しみ、備えへの配分を見直せます。物価や家族の事情で必要な支出が増えることもあり、支出が増えたことだけで浪費とはいえません。
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